18. (最後に) [警察の組織犯罪]
18. (最後に)
稲葉氏は「恥さらし」の中で渡辺司の死について言及している。『「道警の暗部を握っていたため、組織に殺された」と言う人もいるようですが、拘置所や警察の人間が被疑者を殺すことはさすがに考えられません。』私もそう思う。「拘置所職員や警察官が直接手を下すわけがない。それこそ考えられない話である。」やるとしたら別の筋からもっと巧妙にやるだろう。しかしこれ以上の話は前に書いたとおりの可能性の問題であり単なる憶測と想像でしかない。
しかし私の頭の中では「真昼間からシャブ中でブッ飛んだ目をし、婦人警官と銃対課の女性刑事を愛人にした道警の現役警部が北2条西7丁目にそびえ立つ巨大な北海道警察本部に堂々と出入りしている」光景よりも、「密室で抵抗できない状態の渡辺司が下請けのヤクザ者に口の中に靴下を詰め込まれ二人がかりで首を締めあげられている」光景のほうが私には十分に考えられることである。
渡辺司の仮名の名前が「真」になっていたのには苦笑したが、アドバイザー?もいろいろ考えるものである。
私が「あえて」稲葉事件を取りあげ拙文ながら要点部分を皆さんに紹介しているのは、皮肉にもまさに稲葉氏本人がいうところの『国家権力を担う警察の人間が、さすがに考えられない』ことを組織的に行った最もわかりやすいケースだからである。
公安が国家権力を最大限に利用し犯罪や悪質な人権蹂躙も行う秘密機関であるという指摘を信じる人はほとんどいない。
公安警察の広報担当ジャーナリスト達も「公安警察の教科書」は書くのだが、たとえば週刊誌のように批判的、否定的な立場で切り込むことは絶対にないのである。
公安に関しては世の中のしくみとしてとしてこうなっている(アンタッチャブル)のか ? ほとんどの情報が開示されず裏で何をやっているかわからない秘密機関なのにすべてが適切で正しい事をやっているようである。そしてそのことを真剣に指摘するジャーナリストもまた皆無である。
公安警察が被害者に「・・・・な危険人物」のレッテルを貼り、協力させるのに都合のいいもっともらしい理由をつけて「協力者」に「偶然を装った」ストーカー行為をさせているなどとは誰も信じないだろう。
もちろん、公安警察が私に対してのようなことだけをやっているわけではない。しかし、協力者に組織的なストーカー行為をさせているのも厳然とした事実である。
私自身も「まさか公安が」の思いで協力者達の晒し者になりながら今まで生きてきたのである。
「警察組織」を信じて疑わない人々は、「警察が正義を実現する執行機関」という漠然とした先入観を持ち、警察を頭から信じ込んでいる。
直接に私の告発と関連があるわけでもないが、「稲葉事件」をヒントにして公安警察の強大な公的権力を利用した、組織としての犯罪性や私達の知り得ない「裏の顔」をもっと知るべきであり、固定観念を排除してその可能性を今一度考えてみるべきである。
『悪魔には悪魔がいないと思わせる知恵がある』 ― 「北海道警察の冷たい夏」より
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