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【稲葉事件】 警察を疑うことができない人のために [警察の組織犯罪]

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行間から立ちのぼる警察組織のすさまじい腐臭。これは一北海道警察だけの問題ではない。20039初版の帯に書かれた佐野眞一氏の言葉である。

 

曽我部司著『北海道警察の冷たい夏―稲葉事件の深層』という渾身の書き下ろしで、出版当時はある程度話題になった本であった。

最近では刑期を終えて出所した稲葉氏本人の「告白本」が出版されているが、事件の背景の客観性とマスコミの対応も含め事件を俯瞰的に眺めている曽我部氏の著書のほうが皮肉にも当事者本人の「言訳本」よりも「稲葉事件」の本質を捉えている。

 

この事件が我々に提示した「問題の核心」が、稲葉氏の告白本の帯に書かれている覚醒剤のや拳銃のではないことは事件のことを知っている人は皆わかっていることである(真実を隠そうとする勢力を除いてのことだが)

 

20027月に発覚し翌年に判決が出ている事件を扱い、この本が世間に広まれば「警察は持たない」のではとさえ思わせる内容であり、公安(公安警察と公安調査庁)により「デッチあげられた監視弾圧対象者」である私も当時は他人ごとではなくその後の展開(メディアがあらためてこの事件についてどう扱うか)を注目していた。

 

しかし出版2ヶ月後には「裏金問題」がテレビ朝日でスクープされ、さらに数か月後に北海道ではダメ押しのように原田氏が登場し「道警の裏金問題」を記者会見で語り始めた。全国の注目が集まり、連日「稲葉事件」の数倍もメディアに取り上げられ、日本全国「警察の不正経理問題」が話題の中心になり、名のあるジャーナリスト達も皆、国家の一大事の如く語り出し追求し始めた。そして警察が組織として立ちいかなくなるような「様々な問題を孕んだ深刻な稲葉事件」を隅に追いやり矮小化してしまったのである。

 

報道機関を代表とするメディアやジャーナリスト達が「真実」を追究し常に「真相」を暴くわけではないようだ。場合によっては、その内容によっては「力のある側」によりかかり、見てみないふりをし、話題を逸らして隠蔽に協力するようである。小さな事件を意図的に大きく見せるためにスクープ情報を提供して「本当の巨悪」の真相から目を逸らせたり、企業としてのメディアとなんらかの取引材料にする手法は昔から珍しくはない。

 

当時私は、警察組織がひっくり返るような「稲葉事件」よりもなぜ「裏金問題」なのか不思議に思っていた。意図的な「問題のすり替え」のような感じすらしていた。

「稲葉事件」とは20027月に発覚し20034月の「稲葉個人の犯罪」の判決で表面上は決着したかにみえる事件である。その詳細を知ってる人は全国的には少ないと思うのだが。もしそうだとしたら、警察権力がメディアを介しての「情報操作」に成功した、あるいは警察に加担したマスコミが徹底的な追及をせずにほかの事件や報道で国民の目を逸らすのに成功したでもある。

 

刑期を終えて出所した稲葉氏本人の「告白本」が昨年10月に全国の書店に平積みされて、あるジャーナリストが「感激?していたので当時と少し状況がかわったのかもしれない。しかし当時は稲葉事件の闇よりも裏金問題の方に積極的だったはずだ。不思議な光景である

 

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